関係人口とは、総務省さんの説明では、
 移住した「定住人口」でもなく、
 観光に来た「交流人口」でもない、
 地域や地域の人々と多様に. 関わる者である「関係人口」
とあります(「関係人口」創出事業 – 総務省)。
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これに対して、様々な人が様々な意見や見解を出されており、どれも「そうだよね」と感じます…と書くと、八方美人のように受け取られそうなので、その理由です。
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夏は白い服が良い
夏は黒い服が良い
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真逆ですが、それぞれにはそれぞれの主張があり、見方が違うんですよね。
だからどっちが正しいか、白黒つけるのではなく、白の主張と黒の主張を理解して、かつ、自分はどうなんだ…と考えることが重要かな…いう発想です。

いいね!と思った記事があります

検索していて見つけたのですが、「いしおのブログ」さんのこの記事、とても鋭いと思います。

「関係人口」は、一刻も早く死語にすべき言葉かもしれない


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中でも、このツイートは「その通りだよね」と思いました。

でも「これを言える人と言えない人」がいると思います

どういうことかと言えば、いしおさんは地元(関係される側)の立場です。
ですから、関係してくれる人たちを「関係人口」なんて呼んじゃ失礼じゃないか…というのは、すごく人を大切にされた発想だと感じました。
でも、もし私たちのようなノマド(関係する側=関係人口)が、同じことを言ったらどうなるでしょうか?
ボクは、それはおごりであり、非常に地元の方々に対して失礼だと思います。

実は多拠点という単語に違和感があります

おごりの理由は、定住者と同じ権利を主張しているように思えてしまうからです。
もっと「関係人口に過ぎないこと」を自覚すべきじゃないかな…と思います。
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どういうことかと言えば、地方は都市圏よりも地域との繋がりや人間関係も濃いです。
青年団、消防団、お祭り、冠婚葬祭、ごみ当番や雑務など、地域の人は非常に大切にしますし、それができてはじめて「生活拠点」と言う権利があると思います。
都市圏のように、町内会やマンションの総会が面倒くさいからいかない…では、間違いなく信頼されません。
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ですから「私たちの理想とする多拠点」は不可能に近いんです。
もちろん、グループや法人だったら、各地で分担することが可能だと思いますが、私たちは2人だけ。
多くのフリーランスの方は単身あるいは、せいぜい家族です。
ですから、拠点と言う複数の地域の行事が重なった場合は、どちらかに影響が出ます。

バブル時代の問題を繰り返す恐れ

おそらくバブルの時代を知らない方々にはピンと来ない可能性が高いです。
でも例えば、別荘やリゾートマンションの人たちと、地元の人たちの「距離感」を感じていただくと、壁があることに気づかれる方も多いのではないかと思います。
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もちろん、そこで暮らす方々の中には、地元の人たちとの信頼関係が築けている方もいらっしゃいますが、その方々の多くは、ほぼ移住に近い状況になっている方々である可能性が高いです。
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つまり(あまり良い表現ではないですが)地域の負担をシェアできないのであれば、受け入れてもらおうというのは筋違いに思えてなりません。

私たちは拠点ではなく「channel」の発想でした

大変申し訳ないとは思ったのですが、私たちは「拠点」と言えるほどの地域との関りをしてきませんでした。
理由は、その関りをしてしまうことで、逆に、私たちが身動きが取れなくなってしまい、本末転倒になってしまうと思ったからです。
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なので、私たちは各地で「東京のクサヤナギさん」と呼ばれるように努めてきました。
つまり、地元の地名で呼ばれるのを避け、よそ者(東京の人)であることを前提に、だけど、よそ者だからこそできるようなお手伝いや関わり方を模索していました。
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その答えが「関係人口」にあるのではないかと、ボクは思っているのです。

目標は喜んでいただける「関係人口」です

長くなりましたが、私たちは胸をはって「関係人口です」と言えるような、そんな風になりたいと思ってます。
おそらく、地域に必要なのは「定住人口」であり「交流人口」だと思います。
そういう人たちを地域に繋げられるような、そんなことをしていけば、喜んでいただけるのではないかな…と考えてます。
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もちろん、私たちも晩年は「拠点」を決める必要があると思います。
そのためには、関係人口としての功績を認めてくださり、そして定住させていただけるような、そんな地域を見つける必要があります。
ただ、その地域が日本の中にあるのか、それとも日本の外にあるのかは、まだ私たちにも分かりません。
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でも、どこに拠点を構えようが、お世話になった各地の「関係人口」となりたいので、今、頑張っている感じですね。