バイバイ

自転車に乗る 子どもが手を振る バイバイ
学校帰りの 子どもが手を振る バイバイ

誰かが産んで育ててる 命
誰かが養い育んでいる 命
いっぱい吸い込んで 日々 成長している 命

よくよく考えたら なんて 眩しいの
よくよく考えなくても なんて 尊いの

わたしは 何も産んでないし 何も育てていない
大事な大事なお子さんに 恐れ多いかな

知ら無い人の お子さんの笑顔に 癒されている自分
お母さんにも よろしくお伝えくださいねな気分

ありがとうね 手を振ってくれてね
わたしも 笑顔で 手を振り返す

よくよく考えたら ここで 笑顔でいればいいんだな
よくよく考えなくても ここを 育てていけばいいんだな

 

紫陽花

毎年見る 紫陽花
いつまでも 見れると思うな

赤と青 合わさった 何色って 一言じゃ言えない
赤もあるし 青もある
光当たるとこも 影の部分も
混ざり合って 溶け合って
いろーんなこと 呑み込んで
いろーんなこと 吐き出して
ちょっとずつ ちょっとずつ
打たれて 吹かれて 揺れながら
今しか生きられぬと 染み込んだ色を表す

毎年見る 紫陽花
浮かび上がる色に 心模様を見る

そんな 紫陽花に 触れる
そんな 紫陽花に 返される

 

ライオンと遊園地

遊園地と動物園 一緒の敷地の 動物公園
青い 大きな頭と固いクチバシの
まったく動かない鳥がいて
頑固そうな瞳(め)に 大笑いしたね

一緒に 遊園地で 遊んだ
22歳と33歳が 子供になった夏の日

グルグル回るスピードのある乗り物で
キャアキャア笑って はしゃいだね
高い所から落ちて 水しぶきを浴びたりもしたね

力が入り過ぎたのか
夕方 歯が痛いと 苦痛の表情
手に負えないと白旗 一人で帰った
お預けになった 一緒のディナー
ほろ苦い 思い出のデート

それきり行かなくなった 動物公園
それきり逢わなくなった 夏の日

20数年経った今 遊園地が閉鎖され
ライオンが 大きな目玉となっている

52歳で亡くなったと 報せが来た昨年の夏
今年の夏はさ ライオンいるってよ
好きなだけ見てよ わたしの分まで
あの青い鳥も きっと見てね
まだ あの瞳(め)を しているかしら

今度 生まれ変わる時は 歯の丈夫な人だといいね

 

旅、終えて

東の海に 赤潮が
前触れか 災いか 車内で騒ぐ

この先 何があるかは知れない
この先 何があったとしても
この思い出は 日に日に 色濃くなるだろう

西に富士山 見える見え無い
かすかに 夕焼け 姿を見せた

運が良かった 悪かった
縁起が良かった それほどでも
この思い出は 些細な一瞬 吹き飛ばすだろう

いつも 一緒にいないけど
いつも 一緒にいないから
たった数日数時間でも
触れ合う毎に 存在感が 増すのだろう

最期に向けて 鮮やかさ 増すのだろう

 

おじいちゃんの台詞

皆 年取ると 孫は可愛いというけれど
俺は わからない
俺は 孫より子どものほうが 断然 可愛い
孫は 他人の血が入ってる
妻も 他人だ
でも 子どもは 自分の血を分けたものだ
だから 可愛い
俺は 子どものほうが 可愛い
俺の血が入っているものが 成長すること
なにより 可愛い
なんでも してやりたいけど
なんにも してやれないけど
親は先に 死ぬものだけど
俺の血を継いだものが
この後も 生きていくのが
なにより 嬉しい

 

リフトで山の頂上へ

こんなものを作って登って 人間て すごいね
こんなことまでして 知りたいんだね すごいね

人間は 自然を壊しがちだけど
人間は 自然でもある

自然の大きさを知って 高さを知って 美しさを知って

自分たちの 小ささを知る はかなさを知る

自然の 雄大さを 思い知る

一緒に共有できる 命の時間を 思い知る

 

紅の華(天城しゃくなげ)

走る 掛ける 新緑の山
どうだろう そこだけは 止まっているようだ

歩く 踏みしめる 五色月の森
どうだろう そこだけは 揺れているようだ

だんだんと 遠ざかっても
どんどんと 近づこうとも

どうだろう そこだけは いつも同じで
どうだろう そこだけは いつもちがう

車なぞ一瞬 見逃しそうな木々の先
斜めに降りる光 舞い上がる 空気の粒

誰が見ようと かまわずに
誰に見せると 求めるもなく
すっくと背を伸ばし
天見上げ うやうやしく つつましく

ただ からだいっぱい 吸い込んで
ただ 生まれ持つ色 放ち開く

どうだろう そこだけは
この世のなかのことなのに
この世のものとは 思えない

知るもののみ 見ることできる
天から授かり 紅(くれない)の華 継ぎつ静かに
果てるまで いさぎよく

 

極限

自身の手を まざまざと 見て
美しい と感じる

神は どうして このようになされたか
人は これを超える美しさを 形にできるか

何かを創り生み出すものの 原点の かたち

神が 創り上げた 完璧で 完全で
均一で 調べが整えられていて

何ひとつ 足りないものは無く
何ひとつ 多すぎることも無く

美しくなどないと虚ろう 貴女さえも

人は これを超える美しさは 形にできない

 

探り合い

面を被る 音を聴く 無になる 舞う
我を無くし 役になろうと 演じきる

動物の皮 被ることもある
視覚のみ 開かれて 塞がれる
研ぎ澄まされて 何者なのか 境界が揺れる
息づかいと かすかな湿度を肌で嗅ぐ

どうして欲しいか 察するまま
どうすればいいか 伝わるまま

我が消えて 与えられた役割を 担う

どこまで受け入れるか 観じる
どこまで求めているか 通じる

主僕を行き合う 皮いち枚
あらゆる望み 与え応じ得る
わたしでありながら あなたを感じ
あなたと共に ひとつを感じる

 

休息の時

意味が わからなかった やっと わかった

水槽の中の脳 前世 死後の世界 天国地獄
引き寄せの法則 パワースポット チャクラは幾つで
波動に 神様 どんどん研ぎ澄まされて
神様を見た人に どうやって見たのか聞きたい
神様に近づきたい という衝動

感情も体調も出会いもタイミングも
いいことも悪いことも 全部 神様が決めていて
自分は 大きな流れの ただひとつでしかない
逆らわず 抵抗せず 身を任せる
必要なことしか起きない 起こることは最善で最適

聞き入っている場合じゃなかった

考えることじゃない
あなたは 生きているだけで
存在しているだけで いいんだよ
食べること 生活すること 仕事すること お金のこと
疲れるほどに 悩まなくていい

生きてきた 死ぬまで 生きる
それだけ 感じればいいよ

覚えていてね
生まれてから 出会うまでも あなただったし
出会ってから 今日に至るまでも
あなたは ずっと あなたで
どの あなたも わたしの 大切な あなた

変わることも 変わら無いことも あるけれど
明日も これからも どちらか死ぬまで
わたしは あなたと 一緒だということ
家族だ ということだけは 変わら無いこと
家族という 繋がりは ずっと続くということ

わかってあげられないことも
変わってあげられないこともあるけど
家族だ ということだけは 同じなの
それだけは 忘れないでね
それだけは 覚えていてね

自分の根っこを抱いて 明日に向かって 眠りなさい
自分の根っこを太くして 未来に向かって 目覚めなさい

 

僕の時間

神様 何故 眠れないのでしょうか
どうか 今晩 眠らせてください

神様 やる気が起きません
なにもしたくありません 力が入りません
こんな自分ではいけないと思ってましたが
もうこれでいいと思うことにしました

現実って なんですか
魂って なんですか
正常って なんですか
生きるって なんですか

はーあ ため息ついても いいですか
神様 いよいよもって正解が わかりません

神様 これ以上 僕を こんがらがせないで
神様 どうぞ こんな僕でも 見放さないで

 

事実と真実

僕には 事実で真実なのに
君には 事実じゃないようだ
証拠がないのが 歯痒いよ
本当なのに 本当って なんだろうね?

僕の体験を文章にして書きたいな
きっとこの世界 何人かは
僕も私も同じだっていう人が絶対いるはずなんだ
どうして 大切な人ほど 伝わらないのだろう
どうして わかってほしい人ほど 理解してもらえないのだろう

この真実を 解明したい
この事実を証明できたら ノーベル賞ものだよ
世の中の皆が あっと驚くようなね
世界中がきっと ひっくり返るよ

僕が この先行くのは
明るかろうが 暗かろうが
君と一緒じゃなきゃ いやなんだ
君にとって事実じゃなくても
僕にとっての真実を 一緒に体験したいだけなんだけどな

 

神様、いじわる。

僕はもう不思議を考えないことにした

自分の人生は 自分で決めてると思っていた
すべては 神様が決めているんだと わかった
すべては 神様に動かされているんだと わかった
自分の 思い通りには ならないんだと わかった

でも 恐くないよ
むしろ スッキリした

神様という言葉を 使っているから
胡散臭いけどね 他に 何て言おう?

逃げない 無駄な抵抗をしない 考えない
理屈や意味を こじつけない
まんま 受け入れて 受け取って
まんま 与えられて 生きるだけ

考えたって わからないことは 考えない
だから どうにでも どうとでも

神様は いじ悪で
願いや望みや予想や想定を 軽く飛び超えて
そうきたかっ そこまでするかってこと
やらかしてくれる
だから 神様は 不思議で
だから 神様は 面白い
奥が深すぎて 何とも言い表せない

僕はもう何かが出来ると考えないことにした
僕はもう何も出来ないと考えることもしない

 

前へ進め

理解できないと 湧いてくる 怖さ
牙と爪が見える四足の水辺の生きものよ
ごめんな 失敬
また どこかで 会いましょう

逃げる 避ける 身を守るため?
舌と鱗が見える足の無い長いものよ
すまんな 失敬
また どこかで 会いましょう

わからない わかりえない
言葉が通じない 同じ言語を話していても
これは 失敬
また どこかで 会うのでしょうか

同じじゃない違うこと お互い様
同じ人間なのに 不思議だな
同じ人間だから 面白い

お互い 生きよ
お互い 知れたことは経験だ

領域を 広げよ 奪いはしない
幾分か 揺らしたかもしれないけれど
それ以上でも それ以下でも無いことを

得体の知れないもの 追求せずとも
あなたを尊び 笑顔になる人を 迎えよ

得体の知れないことは 誰もが持ち合わせている
知りなさい 気づきなさい
合うことも 合わないことも
認めなさい 引きなさい
それ以上でも それ以下でも無いことを

ただ 生きているだけ
ただ 存在しているだけ
ただ 役割が 違うだけ
お互い 違うことに 敬意を表し

お互い 生きよ
お互い 生き様を 高めよ

他を観て察し尊び 分をわきまえ尊び
笑顔にしたい人を 笑顔にできているか

分は 己を 笑顔にしているか

お互い 前へ進め
また どこかで 会いましょう

 

ほんとうって何?

あなたは あなたの「ほんとう」
わたしは わたしの「ほんとう」

ほんとうは ひとりひとり 違って いい
でも 合わさったら 同じものなのかもしれないね
 
わたしは わたしの 今世を 全うする
目指すものへ 為りきる
成りたい己へ 成りきる