願いは ひとつ

お父さん 緑の田んぼを 軽トラが お見合いしてるよ
あっちにも そっちにも ぶつからない絶妙な距離で
いい感じで ご挨拶してるよ

今日も 晴れて よかったな
このまま 順調に 育つといい
10時になったら 休憩だ

お父さん 背丈ほどの野原を 草刈機の音が響いているよ
あっちでも こっちでも ぶつからない適度な距離で
いい感じで カラオケしてるみたい

ずいぶん伸びたな お疲れさん
また伸びたら来るから 気にすんな
昼になったら 休憩だ

お父さん どぶをさらってるおじさんがいるよ
どぶ川じゃない 農業用水路だよって
驚いて さらったどぶを草と一緒に捨てるお手伝い

水がきれいに流れました
ごみがなきゃ こんなにきれいなんだと おじさんが嬉しそう
日が暮れるから また明日

お父さんも 今頃
軽トラ走らせて 草刈機鳴らせて 田んぼで 作業してるのかな

お父さんの田んぼ 今年も美味しいお米が とれますように
お父さんの田んぼ 今年もきれいな水が 流れますように

 

そうしよう

田んぼの畔を 雀が飛んだ
今日も 神様に 感謝しよう
そうしよう そうしてる

水路から庭に 蛙が跳ねた
そうだ ご先祖様にも 感謝しよう
そうしよう そうしよう

ありがとうございますと飲み物を渡す午後
目の前にいる よくしてくれた人
そうだ 感謝しよう
そうしよう そうしよう

会えないけど笑顔が浮かぶ母
大事ないか気にしてくれる父
メールも電話もしないけど 元気であろう 妹や弟
みんなも きっと そうだよね
生きてるって そうだよね
感謝して 感謝されてる
ありがとう ありがとう
そうしよう そうしよう

 

伝わったかな?

カラスが ボロボロの とたん屋根で 遊んでる
わるつ るつるつ すきっぷ すてっぷ

かしかし かつかつ かんかんかん
歩いたら響く 自分の足音が 面白い

とてとて とんとん かりかりかり
つつくと落ちて 穴が広がるのが 楽しい

こりゃ カラス
さっきから 黙って好きにさせてたら
ずいぶんと 楽しんで
ボロボロだけど 使うんだよ
まだまだ この家 使うんだよ

わたしが出たら 飛んでった
田んぼの先で こっちを見てる

わたしは カラスに念を送る
この気持ち 伝わってるはず

わたしが 見えたら 消えなさい
わたしが いない時は 遊んでもいいけど

わたしが見えたら この家では 遊ばないのよ
わたしがいる時は この家では 遊ばないでね

わたしが見えたら あっちで 遊んでね

わるつ るつるつ すきっぷ すてっぷ
かしかし かつかつ かんかんかん
とてとて とんとん かりかりかり

 

だぁれだ?

ハエさんが、蚊さんには、気をつけなと言う
蚊さんは、蜂さんには、気をつけなと言う
蜂さんは、シロアリさんには、気をつけなと言う
シロアリさんは、クロアリさんには、気をつけなと言う
クロアリさんは、ムカデさんには、気をつけなと言う
ムカデさんは、足元にこそ、気をつけなと言う
足元の草達は、後ろにこそ、気をつけなと言う
後ろを振り返ったら、蛙さんが、頭の上こそ、気をつけなと言う
空を見上げたら、カラスさんが「アホー」と言う
アホは誰や?

 

お日さまは 変わらないけど

つややかな 小麦色
肌が焼けた お日さま 浴びた

土が 変わった
水が 変わった
風が 変わった
食べるものが 変わった

わたしたち なにか 変わった?

なにも 変わってないと 思いながら
ゆるやかに 変わっていくのだろうね
ゆるやかに 受け入れていくのだろうね

お日さまは どこにいても 変わらないけど

 

車から 流れる景色

車から 流れる景色
緑の田んぼに 黒い旗 はためく
あれなに それなに これなあに
白い鳥が 舞い降りて 知らん顔

通るたびに 気になる景色
緑の田んぼに 黒い旗 はためく
あれなに それなに これなあに
大きな鳥が上を飛ぶ 獲物はなんだ

何度も通って 近しい景色
緑の田んぼに 黒い旗 見慣れた
あれはあれ それはそれ これもこれ
白い鳥も黒い鳥も大きな鳥も 溶け込んで
こんな わたしも 溶け込んで

 

湖色の風

青い湖 空の色を映して 白い雲を浮かべ
ボートも 釣り人も ヨットも遊ばせる

緑の田園 白い軽トラ 畔に静かに沿い
腰をかがめる人 コトコト進むトラクター

ああ 生きてて 良かった
ああ ここに生まれて 良かった
ああ ここに来れて 良かった
ああ ご縁があって 良かった

どこまでも なんて まっすぐなんだろう
うねる曲がる 気持ちの良いカーブの道路も

風を切って 風に乗って 走る 競争
窓を開けて ラジオの声も 聞こえないくらい

ああ 誰にも 止められないよ
ああ 気づけば ここを走っている
ああ 行先は 何処だろうね
ああ ご縁があるから 走っている

風は いつでも 押してくれる包んでくれる
風は いつでも 流れてゆくから任せるまま

風で 前が見えない時は 止まる
風に 髪の毛 逆立てられても 平気

湖色の風 この匂い 忘れない

ああ 誰にも 止められないよ
ああ 気づけば ここを走っている
ああ 行先は 何処だろうね
ああ ご縁があるから 走っている

ああ 生きてて 良かった
ああ ここに生まれて 良かった
ああ ここに来れて 良かった
ああ ご縁があって 良かった

 

きっと 繋がってる

居場所が変わっても 移動手段が変わっても
けっきょく わたしたちは どこでも 生きていける
だから 大丈夫 安心なの
だって わたしは あなたと 一緒なのだから

暮らす家が変わっても 運転する車が変わっても
けっきょく わたしたちは どこでも 生きていける
だから 問題ない 心配ないの
だって あなたは わたしと 一緒なのだから

この先 どうなるのかなんて そんなの 知らない
教えてくれなくていいよ ご親切にありがとう

わたしたち 行きたいところしか行かないの
進みたいほうにしか 進まないの
混んでたら 道を変えちゃうし
遠回りでも 後悔しないよ

話す言語が変わっても 住まう国が違っても
けっきょく わたしたちは どこでも 生きていける
だから 大丈夫 安心なの
だって わたしたちは そんなに変わり無いから

どんなに 何かが 違っても
きっと わたしたち どこかで繋がってるから

 

セーラー服と自転車とヘルメット

待ち遠しい川沿い20分 彼との自転車の下校時間
誰にも内緒 秘密なんだ 友達にも話してない
風でスカートまくれそうでも ついていきたい

自転車 運転 車に気をつけなさいと
先生にもお母さんにも 注意されるけど ごめん
彼と同じスピードで 並んで走りたい

ヘルメットの下 汗かいても 平気
彼と一緒に 並んで 話せるなら
彼の笑顔 いっぱい見ていたいから

信号で止って また走り出すとき
話が途切れて ほんと もどかしい
もっと このまま 話していたいよ

たまに橋で 話が弾んで ヘルメット脱ぐ
前髪へんだぞ 笑われる でも嬉しい
彼といつまでも 一緒にいたいから

また明日 曲がり角 手を振り続ける
明日もまた 教室で会えるの知ってるけど
彼の自転車 見えなくなるまで 見送りたい

また明日も 会えるから
また明日も 会えるのに
ずっと 一緒に いたいのに
ずっと 一緒に いられない
神様は いじわるだね
この時間が ずっとずっと 続けばいいのに
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