青と白い車

青と白い車が
今日も 農道を
走る 走る 走る 走る

野菜を 積んで 行くのかな
肥料を 運びに 行くのかな
燃料 届けに 行くのかな

青と白い車は
今日も 道路を
走る 走る 走る 走る

あの人 買い物 済んだかな
あの人 荷物は 大丈夫?
あの人 病院 行ったかな

泣いた 笑った しょげた 嘆いた
なんもかんも 諦めない くじけない
泣き言 言わない 腐らない

走って 止まって 休むだけ
信号とお天道様見て 走るだけ

青と白い車は
今日も お日様と一緒に
走る 走る 走る 走る

これしか だって できないもの
ずっと やって きただもの
できるとこまで やるだけだ
できなくなるまで やるだけだ

青と白い車は
今日も 誰かのもとへ
走る 走る 走る 走る

あなたのもとへと
走る 走る 走る 走る

 

 不意の鳥

風が強く吹いて 雨も叩き付けてきて
夜が来る
駐車場に車を止めて 買った荷物を大事に抱えて
濡れないように足早に 部屋へと急ぐ
夜に備える
エレベーターを降りて 廊下の角
部屋の前の灯りに 黒い何かがぶつかった

蝙蝠だと思った
近づいたら 鳩だった

鳩は 慌てて飛んでった
こっちが面食らった

鳩さんでも ぶつかるんだね
鳩さんでも 夜 飛ぶんだね

なんで 鳩は「さん」つけで
蝙蝠は 呼び捨てなの?

おお そうだね 蝙蝠さん
ああ ごめんね 蝙蝠さん

蝙蝠さんは こんなところに来ないよね
風の流れは もう知っていたよね

鳩さんもぶつかった夜が来た
お家は暖かくて光っている
大丈夫? お大事にね

 

 若葉の車

白いバン 免許取立て 就職決まった友達
テストドライブに付き合う
ギクシャク オドオド 急停止急発進
怖い怖い 助手席で 掴まり縮まる
車の運転 実は怖いんだと気落ちする友達
いいこと教えたげる

車は あなたを 運んでくれるの
会いたい人に 会わせてくれるの
相手に喜ばれたり ありがとうって感謝されるの
相手が嬉しいと あなたも嬉しいでしょ
あなたが嬉しいと 車も嬉しいの
だから 安心して 運転してね

一緒に 好きな人が乗ってる
大切な人を 共に 乗せている
大事なプレゼント 積んでいると思ってね
車は あなたのお役に立ちたいの
運転て 未来が運ばれて 繋がっていくことなの
だから おそれないで 運転してね
ほら もう 全然 怖くないでしょ

 

紫陽花の唄

水の月の宝石 紫陽花ぽむぽむ
土で咲く色が変わる
あなたは 違ったんだね
だから すこうし 赤いの
あなたは知らない 誰も知らない

水の月の宝石 紫陽花ぽむぽむ
七色の傘の万華鏡
だいぶ泣いたよ
だから すこうし 滲んでいるの
あなたは知らない 誰も知らない

水の月の宝石 紫陽花ぽむぽむ
今年はこんな色になった
思い出すの忘れたけど
この色 ほんとは気に入ってるの
あなたは知らなくても わたしは知ってる

もっと鮮やかになるの
もっと豊かになるの
いろんな人から いただいているの
誰も知らなくても 咲き続ける
水の月の宝石 紫陽花ぽむぽむ

 

田んぼと車道の景色

黄緑みどり濃い緑
青い田圃に おじいちゃん
庭仕事は お母さん
草刈りしてる お父さん
花摘みしてる おばあちゃん
犬の散歩は 子どもたち

何かを育てる人がいて
育てなくてはと育てながら
実は 自身が育てられてる

しとしと霧雨降る夜道
急ぐ車の白いライトハイビーム
子どもが待ってる お母さん
家族が待ってる お父さん
親御さんが 留守番してる
会いたいと 待ち望む人がいる

誰かを養う人がいて
養わなくてはと養いながら
実は 自身を養っている

 

千の葉と千の滴

青い田園 小雨 舞い降る
千の雫が 降り満たされる地よ
千の葉が すべて受け止める地よ
丘から滑る 白い霧に 包まれ
地の底からの 水が湧く
この一瞬 この永遠
育つがいいと 抱きしめる
育つがいいと 抱きしめられる