どこから来るの?

寂しさは どこからやって来るの?
寂しさは 向こうから やって来ない

あなたが 寂しいと 思った瞬間に
あなたが 寂しさを まとう
寂しさというベールに 頬をうずめ
寂しさという棺桶に 身をしずめ

あなた自身が ひとりだと 思い込む

あなたの 後ろに たくさんの
今の 親兄弟姉妹
お世話になった 応援してくれる 大切な人たち
ご先祖様 守護霊様 天使たち
呼び方は違えど 大勢いる
前世のあなたが あなたを見ていることもある

たくさんの見えないものが あなたを見守っていること
あなたの隣で 同じものを見て あなたが感じるもの
あなたと共に 同じものを わかちあっていたこと

自分は 決して ひとりじゃなかったと 気づく
あなたが 自ら 寂しがっていたことを 知る

 

安らいで

こんな時は お月様に聞いてみよう

どうして 僕らは 産まれるの
こんなに苦しくて 何の意味が あるの

お月様は 何も 言わないよ
けれど きっと こう言うだろう

満ちては 欠ける わたしのように
何があっても 変わり続ける
それでも けっして 変わらないのは
わたしを 見上げる あなたのおかげ
わたしは 永遠に わたしのまま
あなたも あなたで あり続けるでしょう

こんな時は お星様に聞いてみよう

どうして 僕たち 生きてるの
こんなに切なくて 何の意味が あるの

お星様は 何も 言わないの
けれど きっと こう言うだろう

あなたが 見ている わたしの瞬き
何億光年も昔に 出された光です
この先も けっして 変わらないのは
未来 空を見上げるあなたは
過去のあなたの光を 見つけ
やわらかな 励ましを 受けるでしょう

こんな時は お日様に聞いてみよう

どうして 僕らは 死にゆくの
こんなに寂しくて 何の意味が あるの

お日様は 何も 言わないの
けれど きっと こう言うだろう

現象に どんな思いを寄せても良い
ただ わたしたちは いつも 一緒で
どこにいても 共にあると 思い出して
場所と器が違うだけ たましいは永遠で
また別の地で 違う役で 会えるのです
だから 安心して 掌の中の靄を 吹き飛ばしなさい

 

気にしないで 気い使わないで

働くことは はたはたを楽にすることだって よく聞くけど
あなたが そんないっぱい背負って辛そうにしていたら
わたしら 見てるだけで 苦しくて 楽しくない
可愛いお顔 そんなに 歯を食いしばらないで

荷物 持ちます 半分こ
苦労 心配 不安 小分けに
笑顔で喋って 歩いていれば すぐそこが目的地

働くことは はたはたを楽にすることだって よく聞くけど
ひとりだけで 何とかしようとしなさんな
分かち合って いいんだよ 頼ってくれて いいんだよ
任せてくれると わたしらだって喜ぶよ

荷物 持ちます 半分こ
迷惑 負担 疲労 小分けに
自分信じて わたしら信じて 歩けばそこが目的地

あなたが 楽しそうなら わたしら それで嬉しいんだ

 

知りたい?

わたしが なにもので どこからやってきて どこへ行くのか
知りたい? 知りたい?
わたしも 自分のことなのに わからないし 知らない

あなたが なにもので どこからやってきて どこへ行くのか
知りたい? 知りたい?
わたしも あなたのことは わからないし 知らない

誰も 何も 決められないよ 縛られないよ
こうだろうと 押し付けられても
誰も 何も 止められないよ 留めておけないよ
こうしなさいと 迫られても

誰が なにもので どこからやってきて どこへ行こうとも
この先どうなるのか 知りたい?
あなたも きっと 何かに対して そう思うのね

なにも 恐れなくて いいの
なにも 知らないから 知りたくなるの

あなたも わたしも こんなに違う
だけど たったひとつ ずっと変わらないものがある
それだけは それだけは
だから 知りたくなるのね
だから そのままで ひとつになりたいのね
あなたと わたしの 違いを

 

夢みたい

わたしたちは 愚かだったかもしれない

だって こんなに 息を荒げて
だって こんなに 汗をかいて

こんなにも それしか 見えなくて
こんなにも それしか 見てなくて

こんなふうに ちっぽけで
こんなふうに いたいけな

そんな 愚かな わたしたち
それは 愚かな わたしたち

いつか気づく とも 気づかず とも
泡のように 消えて きらめく
虹のように 重なり 折り合う
あなたも わたしも 皆みんな

わたしたちは 愚かだったかもしれない

だって こんなに 何かを欲し
だって こんなに 何かを求め

こんなにも そこから 動かない
こんなにも そこから 離れない

こんなふうに はかなくも
こんなふうに いじらしい

それが 愚かな わたしたち
そんな 愚かな わたしたち

 

尊い、あなた。

誰かのおかげで ここに 生まれることができた
誰かのおかげで ここまで 生きてこられた

いろいろあったけど
わたし ひとりで 立てる
わたし ひとりで 歩ける

だから もう あの人も あのことも
今の自分も 全部 このまま 受け入れる

誰も彼もが その都度 お世話をいただいて
誰も彼もが いつか お世話をする側になる

いろいろあったけど
わたし あの人に 笑顔をもらった
次は 違う人に 笑顔をあげたい

だから わたし あの人を大切にする
今の自分 全部 このまま 大切にする

小石も 葉っぱも 鳥も 牛も
わたしも あなたも
赤ちゃんも おじいちゃんも
誰でも すべて

だから わたし あの人を大切にする
今の自分 全部 このまま 大切にする

 

教えて、さざ波。

どうして 嘘つくのかな
教えて 教えて

僕は わたしは 嘘つきです
だって 平気で 嘘つけるからです
日常茶飯事だから 悪意はないよ
どうしてだか わからないけど
僕は わたしは おかしいのかな

嘘をつくには つくなりの
理由と原因が そこにはあります
つくほうが 都合がよく
つくことで スムーズで円満で
つくほうが 自分のためでもあるし
つくほうが 誰かのためだと思うから

だから 真意を歪めて 嘘をつく
だから 自信を殺して 嘘をつく

僕から わたしから
嘘をとったら どうなるんだろう
僕は わたしは
いったい 誰のために 嘘ついているのだろう

僕は わたしは ほんとうは
どうしたいんだろう どう生きたいんだろう

僕と わたしが あれほどひそかに ひたひたと
受け続けた 与え続けられたものが
やがて いつか 消滅する時

僕は わたしは
どうやって 生きていけばよいのだろう

教えて 教えて

 

どっち?

立ち話 雑談 ご近所さんとの交流
友達からの 近況報告 情報交換
仕事仲間からの お悩み相談で 事情通
身内からの連絡で 事態の真相を知る

どっち どっち どっちか じゃなく
どっちもあるし どっちでもない

交錯すると 巡って 疲れるけど
いつも 最後は 自分に 還る

いつも 自分は 両側既知
いつも 自分は 揺無中間
いつも 自分は 気にならない気持ちの良い
対象と 中ほどの距離を保つ

 

題名の無い日常

痛めつけるために 生まれたわけじゃない
傷つけるために 世に出たわけじゃない
怖がらせるために 形どられたわけじゃない
驚かせるために ここにいるわけじゃない
悩ませるために ここに来たわけじゃない
悲しませるために 存在しているわけじゃない

望まれたから 生まれたよ
望まれるから こうなったよ

本来の あるべき場所に 連れてって
僕は ここで あなたを 苦しませたくない
あなたに 憎まれたくない
あなたに 恨まれたくない
あなたに 泣いてほしくない
あなたに 喜んでほしいだけ

僕は 小さな小さな ちっぽけな存在だけど
僕に 大きな意味を 背負わせないで

本来の あなたを 取り戻して
本来の 僕の居場所に 連れてって

 

おーい 聞こえる?

晴れの日ばかりじゃないよ 自然の一部だから
海の潮風と街の熱風に さらされても

揺れる そよぐ 吹かれる
ひなた ひかげ 雲も流れる

ついぞ 根こそぎ 吹き飛ばされて
木端微塵に 散り散りになっても

あきらめないで また植えてね
あきらめないで また育ててね

流れる なびく 倒される
雨風に 土ごと さらわれても

あきらめないで また根付いてね
あきらめないで また根を張ってね

 

もしかして

ぼくが おーいと 言ったら
だれかが おーいと 言ったよ

こっち 来いよ と言ったら
こっち 来いよ と言われたよ

お前が 来いよ と言ったら
お前が 来いよ と言われたよ

なんでだよと 言ったら
なんでだよと 言われたよ

わかんなーい と言ったら
わかんなーいと 言われたよ

じゃあ ぼくが そっち行くよ と言ったら
じゃあ ぼくが そっち行くよ と言われたよ

もしかして ぼくたち
ずっと 同じところ に いる?

 

そうなら、いいな

あんなに月が 満ちて 丸い
あなたは 今 どうしてますか
安らかに 寝ていますか
美味しく ご飯 食べてますか
どこも 痛くないなら それでいい

あんなに雲が 千切れて 近い
あなたは 今 困ってないですか
仕事に 悩んでないですか
美味しく お酒を 飲んでますか
隣にいる人と 笑っているなら それでいい

あんなに雷が 遠くで 光ってる
あなたのところ 雨 降ってますか
激しい雨に 打たれてないですか
美味しかった ご馳走様
あなたの心が 晴れているなら それでいい

 

七夕さらら

一年に一回しか会えないなんて 気が長いよね
お墓参りだって 秋と春と 年2回あるよ
牛さんも 飽きちゃうよ
機織り機も くたびれちゃう

場所と時間は 関係ないの
思えば いつでも 会えるのよ
だから いつでも 思い出してね

そこと こちらは そんなに変わらない
思えば すぐに そばに行けるの
だから たまには 思い出してね

何もしなくていい 何者かにならなくていい
特別なことは 何ひとつ 要らないの

あなたの存在が 嬉しいの
あなたに会えたことが 嬉しいの

あなたに 思い出してもらえたら
あなたに 呼んでもらえたら

あなたが 元気で
あなたが 笑顔なら
それだけで 嬉しいの

 

大切なもの

りっく と らっく
ふたりは 兄弟 青いペンギン
ふたり合わせて りらっくす
青い空がお父さん 青い海がお母さん

りっく は お兄さん
いつも 星を 胸に抱えている
これは僕の 宝物 ぜったい離さない

らっく は 弟
いつも 洒落たベレー帽を被っている
僕は 絵描きになるんだ 夢語る

ふたりは ずっと
大切なものを探す旅をしている
晴れ渡る日も
横殴りの雨の日も
雪降り荒れる日も
朝も 昼も 夜も 寝る以外は
ずっと 歩き続けた 探し続けた

ある日 らっくが 氷の隙間に落ちた
りっくは 助けようとした
星を抱えていたら 助けられない
りっくは 星を投げ捨てて らっくを助けた

らっくは りっくに 謝った
ごめんなさい あの星は りっくの上に落ちてきた
かけがえのない たったひとつの星だったのに

りっくは らっくに こう呟いた
また 探すから 気にしなくていい
僕は 胸を張って言える
自分のしたこと 何ひとつ 後悔していない

ふたりは ずっと その後も 歩き続けた
晴れ渡る日も
横殴りの雨の日も
雪降り荒れる日も
朝も 昼も 夜も 寝る以外は
ずっと 歩き続けた 探し続けた

時重ねた ある日 りっくは最期を迎えた
静かに 息を引き取るとき
らっくの手を取り 告げた

僕の大切なもの わかったよ
あの星じゃ無かったし 他でもない
僕の大切なものは らっく 君だった

君と会えて ほんとに 良かった
僕の弟に 生まれてきてくれて どうもありがとう
僕と共に同じ時間を 生きてくれて どうもありがとう
先に行くけど 安心しなさい
肩の力を抜くといい 深呼吸して リラックス
君は 君の大切なものに 気づけばいいんだ

りっく と らっく
ふたりは 兄弟 青いペンギン
ふたり合わせて りらっくす
青い空がお父さん 青い海がお母さん

らっくは ひとりになった
でも ひとりじゃない
だって りっくは 安心しなさいと言った
だから 寂しくない

らっくの大切なものは
白いキャンバスに 描き続けること
思い出と 兄のりっくを 父なる空を 母なる海を
この目に焼き付けた 出会った すべての
たくさんの ありがとう と すてきなものを